初めて防衛白書を読んで

こんにちは、伊丹駐屯地厚生センター2階モバイルPX店主です。平素は当店をご利用いただき誠にありがとうございます。先日厚生センター各店舗の合同会議がございましてアンケート結果を見せていただきました。

お店を利用して

とても良かった25%

◯普通27%

◯お店の存在を知らなかった、または利用したことがない48%

まー、まだまだ頑張らないとあきまへんわー

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伊丹駐屯地の中で商いをするものとして業務の合間を利用して先日「令和2年防衛白書」を読みまして・・恥ずかしながら防衛白書そのものをよく読んだのが初めてでありました。今まで「陸海空でしょ〜、災害派遣と領空、領海侵犯の対策でしょ〜。それ以外に何かあんの?」というぐらい無知でありました。

なんと現在は宇宙、電磁波、サイバーの領域を陸海空と総合的に防衛しなければならない状況だと。子供の頃観てた「宇宙戦艦ヤマト」の世界やん。もう過去の延長線だけで世界の軍事現状を理解できないわけで、ゲームチェンジャーがいつ現れてもおかしくないぐらいすごいことになってるらしいです。特にサイバー攻撃は日本の官民のあらゆるデーターをガンガン取得してて丸裸状態になる危険があります。恥ずかしながら先日ネット上の詐欺メールがきまして、一瞬興奮してしまいました。一国民レベルで意識をもっておかないといけないんですね。

また近隣諸国の軍事力増強でミサイルの脅威もそうです。島嶼部で大規模で漁船に見せかけた工作船が押し寄せてきたらひとたまりもありません。また日本はエネルギーの石油を輸入に頼っていることで輸送の安全確保も生命線です。そこにロシア、中国の領空、領海侵犯が年間2000件以上起きている。温暖化による自然災害。おいおいおい、大変な状況じゃねーか、しかも少子化の日本は自衛隊人員の確保も困難になってきている。

よく分かったことがあります。それは防衛はいまや自衛隊や政府だけの問題ではないということ。国民一人一人がこの世界の現状をぼんやりでも把握して「自分に何ができるか」という視点を常に意識しておかなければならない。私の場合ならお店を通じて何ができるか、自衛隊に貢献できるか、そしてどうすれば商売繁盛していけるのか。12月末締め切りの防衛白書感想文コンクール応募してみようかなー。さ、年末セールのネタでも考えますかね

※11月1日イズミヤ福町店での自衛隊イベントの様子↓

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令和2年防衛白書を読んだ時のメモ

☆この一年

①コロナ対策

①-1 ダイヤモンドプリンセス号

検疫、医療、輸送各支援

①-2 空港検疫支援

①-3 一般宿泊施設の生活支援、急患空輸

①-4自衛隊病院の陽性患者の受入

②災害派遣

人命救助

給水支援

不明者捜索

廃棄物処理

給食支援

③北朝鮮ミサイル発射

短距離弾道ミサイル28発、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)1発

攻撃態様の多様化、発射兆候早期把握がより困難

新装備

イージス艦「まや」>BMD能力を有する

PAC-3MSE>PAC-3と比べて2倍の防護範囲

FPS-7>領空監視レーダー

④中東地域における日本関係船舶安全確保のための情報収集活動

海賊対処、攻撃対処

⑤即位の礼

礼砲、儀じょう

⑥日米同盟60年・防衛対話

アジア・インド・太平洋

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☆新たな領域

①宇宙

・観測衛星、通信、放送衛星、測位衛星の重要インフラ

・スペースデブリと衛星の衝突の危険性

・周辺国のキラー衛星の開発、実験

②サイバー

ネットワーク攻撃

③電磁波

テレビ、携帯電話、GPS

領域横断作戦

陸上、海上、航空、宇宙、サイバー、電磁波

の能力を融合させてさせた「領域横断作戦」が死活的に重要

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■アメリカ

・修正主義勢力の中国・ロシアを最重要課題。特に中国。

・北朝鮮の非核化

・戦力優勢配分ー欧州とインド太平洋

・戦力削減ー中東、アフリカ

・同盟国の米軍駐留費負担

・中距離巡航ミサイル強化

・宇宙軍の創設

■中国

・21世紀中に世界一流の軍隊にすることを目標

・高い水準で国防費増加

・核、ミサイル、航空、海上、サイバー、電磁波、宇宙領域を強化による遠方作戦遂行能力を強化

・軍・民の結合を推進

・軍によるAIの活用

・尖閣諸島周辺の一方的な現状変更の試みを執拗に継続

・南シナ海の軍事拠点化を進め一方的な現状変更の既成事実化を進める

・日本の周辺海空域における活動を拡大、活発化

・一帯一路構想推進。軍事利用も可能な拠点づくり。協力国の財政悪化で見直し

・貿易、南シナ海、台湾、香港、ウイグル、チベットをめぐる中国の人権問題

・米中貿易、軍事摩擦

・台湾の独立断固反対

・台湾国交国22→15

・米国は台湾へ武器売却は継続

■北朝鮮

・6回の核実験

・核の小型化

・米朝首脳会談で朝鮮半島の非核化を意思表明したが米国と合意なく

翌年、北朝鮮の敵視が撤回されるまで戦略兵器開発を続ける旨を表明

■ロシア

・核戦力含む装備の近代化

・5世代戦闘機、大型攻撃用無人機、宇宙、電磁波の新領域の活動も活発化

・中国との連携を強化

・北方領土に軍駐留を継続

・コロナ拡大でも軍の活動は活発。超音速兵器

■中東・北アフリカ

・原油輸入量の9割を中東に依存

・紛争、動乱が絶えず

・内戦やテロが継続

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自衛隊の組織

陸上自衛隊

北部方面隊、東北部方面隊、東部方面隊、中部方面隊、西部方面隊

海上自衛隊

大湊地方隊、横須賀地方隊、舞鶴地方隊、呉地方隊、佐世保地方隊

航空自衛隊

北部航空方面隊、中部航空方面隊、西部航空方面隊、南西航空方面隊

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安全保障と防衛

・我が国の力を統合して望ましい安全保障環境を創出

・侵害に対して容易ならざることと相手に認識させて抑止

・脅威に対して確実に対処して被害を最小化

領域横断作戦

陸上自衛隊

・常時継続的な機動、対処力を強化

・島嶼部に地対艦誘導弾部隊、島嶼防衛用高速滑空弾部隊を保持

海上自衛隊

・水中、洋上の哨戒、警戒の強化

・新型護衛艦

航空自衛隊

・航空警戒管制部隊の保持

・能力が高い戦闘機部隊、空中給油、輸送の各部隊の保持

・無人機部隊の保持

令和2年度防衛費予算

前年対比+618億円

5兆688億円

防衛の目標を達成するためのポイント

・島嶼部および日本に対する攻撃への対応

・ミサイル防衛

・宇宙サイバー電磁波の領域強化

・コロナへの取組

・大規模災害の対応

・中東地域における日本関係船舶の安全確保のための情報収集

人的基盤

・クルー制の導入

・定年の引き上げ

・生活、勤務環境の改善、向上

・長時間労働の是正と休暇取得の促進

・女性の採用・登用は機会均等の徹底と適材適所の配置

技術基盤

中長期技術見積の見直し

無人化への取組

スマート化、ネットワーク化への取組

高出力エネルギー技術への取組

現有装備の機能・性能向上への取組

装備調達の最適化

FMSの管理

  • 重点装備品の効果的・効率的な取得
  • 産業基盤の強靭化
  • 競争環境創出に向けた契約制度
  • 装備品のサプライチェーンの管理
  • 防衛産業のさらなる参画
  • 装備品の適切な海外移転
  • 防衛力を構成する中心的な要素
  • ・情報機能の強化
  • ・訓練による強化
  • ・衛生機能の強化
  • 地域社会との関わり
  • ・オリンピック、パラリンピックに選手として参加だけでなく警戒、監視テロなどの被災者救出

・防衛施設と周辺地域との調整

  • ・記念行事、基地祭、コンサートの実施